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チャイコフスキー 交響曲第6番《悲愴》 [CD波形探訪]

 第1楽章の波形を (録音年順ではなく) CDのリリース年順に掲載しています。クラシックの世界でも、時代が下るにつれて、海苔波形マスタリングから完全に無縁というわけにはいかなくなるようです。


1986年発売 DG F35G-20044
F35G-20044.jpgカラヤン / ウィーン・フィル (1984)
最大音量 -0.60 dBFS (Peak)
平均音量 -24.2 dBFS (RMS)
F35G-20044_wav.png


1986年発売 EMI CDC-7478582
CDC-7478582.jpgムーティ / フィルハーモニア (1979)
最大音量 -0.79 dBFS (Peak)
平均音量 -27.8 dBFS (RMS)
CDC-7478582_wav.png


1987年発売 EMI CDM-7690432
CDM-7690432.jpgカラヤン / ベルリン・フィル (1971)
最大音量 -0.87 dBFS (Peak)
平均音量 -24.0 dBFS (RMS)
CDM-7690432.png


1988年発売 CBS/Sony FDCA-534
FDCA-534.jpgマゼール / クリーヴランド管弦楽団 (1981)
最大音量 -0.44 dBFS (Peak)
平均音量 -23.9 dBFS (RMS)
FDCA-534.png


1989年発売 Erato B20D-39180
B20D-39180.jpg小澤征爾 / ボストン交響楽団 (1986)
最大音量 -1.40 dBFS (Peak)
平均音量 -27.4 dBFS (RMS)
B20D-39180_wav.png


1989年発売 STE VDC-25025
VDC-25025.jpgムラヴィンスキー / レニングラード・フィル (1982)
最大音量 -0.00 dBFS (Peak)
平均音量 -22.4 dBFS (RMS)VDC-25025_wav.png


1990年発売 DG POCG-1103
POCG-1103.jpgバーンスタイン / ニューヨーク・フィル (1986)
最大音量 -0.71 dBFS (Peak)
平均音量 -24.6 dBFS (RMS)
POCG-1103_wav.png


1996年発売 DG POCG-1957
POCG-1957.jpgフリッチャイ / ベルリン放送交響楽団 (1959)
最大音量 -0.00 dBFS (Peak)
平均音量 -21.8 dBFS (RMS)
POCG-1957_wav.png


1996年発売 Sony SRCR-2014
SRCR-2014.jpgアバド / シカゴ交響楽団 (1986)
最大音量 -0.63 dBFS (Peak)
平均音量 -26.3 dBFS (RMS)
SRCR-2014_wav.png


1996年発売 DG POCG-5044
POCG-5044.jpgカラヤン / ベルリン・フィル (1964)
最大音量 -0.63 dBFS (Peak)
平均音量 -22.3 dBFS (RMS)
POCG-5044.png


1997年発売 DG POCG-3733/6
POCG-3733.jpgカラヤン / ベルリン・フィル (1976)
最大音量 -0.80 dBFS (Peak)
平均音量 -22.7 dBFS (RMS)
POCG-3736_wav.png


2001年発売 Exton OVCL-00036
OVCL-00036.jpg小林 研一郎 / チェコ・フィル (2000)
最大音量 -0.12 dBFS (Peak)
平均音量 -22.9 dBFS (RMS)
※HDCDデコード後に+6dB処理した波形を解析OVCL-00036_wav.png


2001年発売 Disky BX708282
BX708282.jpgカラヤン / ベルリン・フィル (1971)
最大音量 -0.10 dBFS (Peak)
平均音量 -18.9 dBFS (RMS)
BX708282_wav.png


2009年発売 DG UCCG-4643/4
UCCG-4643.jpgムラヴィンスキー / レニングラード・フィル (1960)
最大音量 -0.00 dBFS (Peak)
平均音量 -18.7 dBFS (RMS)
UCCG-4643_wav.png

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カンタータ・オルビス [CD波形探訪]

 カンタータ・オルビスは、すぎやまこういち氏の作曲による「THE IDEON 発動篇」(1982年 松竹) の劇伴で、ラテン語の歌詞による混声合唱つきで演奏されます。歌詞については公式の対訳が公表されていませんので、本ページに掲載した対訳は筆者による参考例であることをご承知おきください。

from THE IDEON ~Be Invoked~ (1982)
Cantata “ORBIS”

(Mortem) Quam pulchra est vita
(死よ) なんと素晴らしきかな生は
(Deus) Quam pulchra est vita
(神よ) 生はなんと美しいことか
(Mortem) Quam grandis gratia est vita
(死よ) なんと偉大なるかな命の恵みよ
Amor (Amor)
愛よ (愛よ)

Deus
神よ
Deus
神よ
Messiah Messiah Animus Dominus
メシア   メシア   魂よ   主よ

Diem natalem gratulari
生誕の日に祝福を
Natalem vitalis felicito
生誕の日 命を喜び祝う
Quam pulchra est vita Quam pulchra est vita
なんと素晴らしきかな生は   生はなんと美しいことか

Diem natalem gratulari
生誕の日に祝福を
Natalem vitalis felicito
生誕の日 命を喜び祝う
Quam pulchra est vita Quam pulchra est vita
なんと素晴らしきかな生は   生はなんと美しいことか

Quam grandis est dominus est vitalis vis
なんと偉大なるかな主よ 生命の力よ
Quam grandis est dominus est vitalis vis
なんと偉大なるかな主よ 生命の力よ
Animus Mortem Vitas Orbis
魂と 死と 生   それは輪廻
Diem natalem gratulari Vitalis gratulari
生誕の日に祝福を 生命に祝福を
Natalem vitalis felicito
生誕の日 命を喜び祝う
Deus Vitas Ortus
神と 生命 その存在よ
Orbis est vita atque mors Orbis est vita atque mors
輪廻とは生と死    輪廻とは生と死
Orbis est vita atque mors Orbis est vita atque mors
輪廻とは生と死    輪廻とは生と死

Quam pulchra est vita
なんと素晴らしきかな生は
Diem natalem gratulari
生誕の日に祝福を
Quam pulchra est vita
生はなんと美しいことか

K25G-7084 (1982/7/21)
IDEON_Be-Invoked_OST_LP1982.jpg伝説巨神イデオン 発動篇 オリジナルサウンドトラック (LP)

 この「カンタータ・オルビス」が収められたオリジナルサウンドトラック (LPレコード) は、作品が劇場公開されてから間もなく、1982年7月21日に発売になりました。録音は同年の5月27日、キングレコード第1スタジオにおいて行われており、オケ50名+コーラス30名という大編成での収録です。
 この楽曲は映画のラストシーン、作中ではことごとく死に至った登場人物たちが、肉体から解き放たれて (全裸で) 宇宙を飛翔していく幻想的な場面で使われます。狂気にも似たトランス状態を感じさせる全盛期の富野喜幸と、それに応える湖川友謙の骨太でありながら実に美しい身体のラインの作画が、殺戮と再生の異常なコントラストを際立たせています。「生はなんと美しいことか」と歌い上げる本曲のフィナーレにのせて、この映画はエンドマークが打たれます。
 Orbis (オルビス) とは円環、輪を意味し、物語のテーマに沿って仏教的な輪廻転生の死生観を込めたとすぎやま氏がコメントしています。ラテン語の歌詞はすぎやま氏自らの作詞によるもので、東京日仏学院 (現在はアンスティチュ・フランセ日本) のラテン語の先生に監修を依頼し、語尾などを修正した後に完成したとの逸話が披露されました。*2019年1月5日 NHK FM アニソンアカデミー

 この楽曲が最初にCD化されたのは1987年で、接触篇と発動篇の2枚のLPが1枚のCDにまとめられて発売されています。収録時間の関係で何曲か間引かれており、発動篇からは8曲目「イデの導き」が抜けてしまっているのが残念なところです。「カンタータ・オルビス」の波形を掲載しましたが、愚直なマスタリングになっていて、平均音量は -17.6 dBFS (RMS) です。

K30X-7076 (1987/9/5)
IDEON_OST_CD1987.jpg映画「伝説巨神イデオン」接触篇&発動篇 (CD)
最大音量: -0.00 dBFS (Peak)
平均音量: -17.6 dBFS (RMS)
CantataOrbis_CD1987.png

 1993年になると発動篇のLP単体がCD化され、全曲がデジタル音源で聞けるようになりました。が、時代の趨勢からか、平均音量は -14.4 dBFS (RMS) と、1987年盤より+3dBも音圧がアップしたマスタリングになっています。一部ピークがつぶされている箇所がありますが、幸いにも聴感上はそれほど気になる劣化は感じられません。

KICA-2171 (1993/12/22)
IDEON_Be-Invoked_OST_CD1993.jpg伝説巨神イデオン 発動篇 オリジナルサウンドトラック (CD)
最大音量: -0.02 dBFS (Peak)
平均音量: -14.4 dBFS (RMS)
CantataOrbis_CD1993.png

 上記2枚のCDは早々に絶版となり、「カンタータ・オルビス」も長らくレア音源化していましたが、2009年に4枚組CD「伝説巨神イデオン 総音楽集」が発売され、ようやく一般に入手できるようになりました。残念ながら筆者はこのCDは未入手なので、ここでのレビューはありません。海苔波形化していないといいのですが……。

KICA-938~941 (2009/8/26)
伝説巨神イデオン 総音楽集

伝説巨神イデオン 総音楽集

  • アーティスト: 水原明子,井荻麟,すぎやまこういち,神山純一
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2009/08/26
  • メディア: CD

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